哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ルネ・デカルト その8

 さて、今回が最後となる哲学者ルネ・デカルトですが、最後は前の記事で少し触れた「情念論」についてです。これはデカルトの代表的な著作「方法序説」の第5部に書かれた「日本の魂」に似ている事が書かれています、1649年頃に執筆された、3部構成に成り立っています。本書でデカルトは「精神の知覚や感覚」、そうした「情念」を主題とし、研究を行ったそうです。全部で3部構成になっており、第1部では人間の本性と情念の基本について論じ、第2部では様々な情念を論じており、そして第3部では特殊な情念について論じられています。
 デカルトにとって精神の経験には、新しい経験を獲得する場合の「受動」と経験の精神事態が原因になっている場合の「能動」の2種類があって、能動と受動性は身体の能動と受動性とは逆になる様に互いに作用すると考えたのです。前者は「知覚」や「認識」であり、後者は「意志」の働きだと見なしました。そして、デカルトは様々な情念を論じながら、基本は「愛」、「憎しみ」、「欲望」、「喜び」、「悲しみ」、「驚き」の6つがあり、それらが混ざり合う事で情念が複雑になっていき、これを抑える為には「謙遜」と「勇気」等の「徳」を守る事が重要であり、知恵は情念を支配する意義がある、という主張をしたそうです。

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