哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ルネ・デカルト その2

 前回の記事から続き、今回も彼が哲学に至る前の遍歴を紹介します、20歳で法学士の学位を受けたデカルトは書斎の中で読む本ではなく、世間という大きな書物に身を投じる事を決意します。22歳の時にオランダで軍隊に加わりますが、その理由は1600年代ながら優れた数学者や技師が起用されており、近代化されていた事から自然科学者と交流する為と考えられているそうです。特にイザーク・ベークマンという人物は医者ながら自然・数学に留まらず、原子や真空に運動の保存など近代物理学に近い考えを持っており、数学的な才能もあったデカルトは互いに刺激を受け合ったそうです。故にデカルトが初めてかいた考察はベークマンに贈られたそうです。
 そこから自身の進むべき道を探したり、哲学者と交流を深めたり、オランダで隠棲生活を送り、32歳の時に本格的に哲学に取り掛かります。そこから更に紆余曲折を経て、最後はスウェーデン女王の元で朝5時から講義を行う日々でしたが、朝はゆっくり寝るのが習慣だったデカルトの体が持たず、最後は風邪から肺炎を併発して世を去りました。

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