哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

アルケシラオスについて その1

 さて、本日から紹介していく「アルケシラオス」とはギシシャの哲学者で、紀元前315年頃から紀元前241年頃に居た、中期アカデメイア派の創始者です。アカデメイアとは紀元前387年頃、古代ギリシャのアテナイ北西部郊外にプラトンが建てた学園で、地名が名前として継承された学園です。プラトンを筆頭に様々な哲学者に継承されていき、学説には時期によって違いがあったのです、その中の一つがアルケシラオスの「中期アカデメイア派」です。
 そんな哲学者が生まれたのは小アジアの多島海沿岸アイオロスのピタネで、最初に教えを受けたのは数学者のピタネのアウトリュコスで、後に修辞学を学ぶためにアテナイに移りました。ですが、アテナイに行くと哲学に興味を持つようになり、最初はテオプラストス、次はクラントルの弟子になりました。やがて、アルケシラオスはキティオンのゼノンによって始まったストア学派に反対して、間違った知覚も正しい知覚と同じ様に確信できるとして、この理論を更に深めていきました。

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