哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

エピクロスについて その12

 十月も半ばに向かい、日中と夜の温度差が徐々になくなりつつあります、ですが記事で取り上げているエピクロスの哲学は当時から理解者とそうでない人との温度差があったのです。それはエピクロスの「快楽主義」が間違った内容で伝わったり、哲学の流派争いが原因だったりしますが、彼自身が唱えた哲学は苦痛や恐怖から肉体的にも精神的にも開放される極めて健康的な内容です。また、そこに至るには快楽の正しい選択と思慮分別が必要であり、これをエピクロスは「素面の思考」と呼んだそうです。
 エピクロスは「メノイケウス宛の手紙」で「正しく生きることなしに快適には過ごせず、逆に快適に生きることなしに思慮深く、立派で正しく生きることはできない」と事と「もろもろの美徳は、快適に生きることと一体である」という内容の言葉を残しています。そんな「思慮分別」や「快楽の選択」ですが、エピクロスは「目的が達成されたら自分に何が起こるか」という疑問を持てば分かると主張していたそうです。

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