哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

イマヌエル・カントについて その20

 さて、今まで紹介してきた「批判哲学」のカントですが、本日で最後となります、ですが他にも彼に関する逸話は他にも残されています。例えば、家族と交流する事も少なく、恋人も作らず、厳格とも言える規則正しい生活習慣を続けていたカントですが、後世の趣味はバードウォッチでした。自身に厳しい生活を定めていたカントですが、庭でさえずる小鳥たちを眺めるのが、孤独を慰めたのかもしれません。また、健康に関しても独自の決まりを持っていました、その一つが「呼吸」です、カントは口で息をすると風邪をひくと考えており、常に鼻から息をする習慣がありました。その結果か分かりませんが、カントは晩年になっても大病にならなかったそうです。また、便通が良くないと頭の働きが鈍くなると考えていたカントは、大学の研究室にはも数え切れない程の下剤を並べていたそうです。雑誌でも関連がありそうな記事を探すなど、人一倍に厳格でありながら、実は病気に関しては誰よりも敏感だったのでしょう。

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