哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

イマヌエル・カントについて その18

 六月が終わり、七月に入り、晴天の日は照りつける日差しが厳しさを増しています。そんな日々が続くと、ふと前の記事で書いたカントは気候が変わっても同じ生活リズムを崩さなかったのかと気になる事があります。生活を支えていた相手が酒に手を出した、とあるので、恐らくは季節が変わっても生活リズムに変化はなかったのでしょう。
 批判哲学など、少し固いイメージがあるカントですが、実は寂しがり屋の一面もあったそうです。それを印象付けるのが彼の「食事」です、実はカントは食事を取る際は誰かと一緒に居る事が多かったそうです、勉学以外に「食事」と「料理」には興味を持ったそうです。特に気軽に喋れる友人等とは一緒に食事を取って、自身の著作「人間学」にも「ひとりで食事をすることは、哲学者にとって健康に悪い」と残した程だそうです。結婚もせず、自分の決めた生活リズムを決して崩さす、更に実の家族とも交流が少なかったというカントの意外な一面を思わせる逸話です。

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