哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて その1

 前回の記事で紹介していた「アルトゥル・ショーペンハウアー」が自分の哲学を広める為に教鞭をとっていた大学時代にライバル視していたのが、今回から紹介する「ヘーゲル」です。本名は「ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル」と「ヘーゲル」は名字にあたり、父親は政府の公務員でゲオルグ・ルートヴィヒ・ヘーゲル、母親のマリア・マグダレーナ・ルイーザ・ヘーゲルは当時では進歩的な教育者でした。
 ここから分かる様に日本での名前に当たる部分は先に紹介したショーペンハウアーに負けず劣らず長いです。そんな彼は1770年頃、ヴュルテンベルク公国のシュトゥットガルト、現在のドイツ南西部に位置するバーデン=ヴュルテンベルク州の州都に生まれました。そして、先に書いた様に教育者だった母親の影響で子供の頃から学問に接する環境に恵まれました。その為、当時の文学書だけでなく、新聞に哲学の小論なども読んでいたとされています。子供時代は病気がちでしたが、子供ながらにシェイクスピア全集を読んで、そうした書物の感想なども書き遺していたそうです。そんな彼が本格的に学び始める経緯は次回の記事で紹介します。

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