哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

アルトゥル・ショーペンハウアーについて その1

 今年も残り数日となり、このブログにて沢山の哲学者を紹介してきました。今も著作が残っている偉人達です。そんな中で本日からニーチェやワーグナーに影響を与えたとされる哲学者を紹介します。彼の名前は「アルトゥル・ショーペンハウアー」と言い、ポーランドの出身です。1788年頃に富裕な商人と女流作家だったヨハンナの間に生まれます。最初は親が商人にさせようと欧州一周旅行へ連れて行き、そこで語学を磨きます。
 ですが、父が死んだ後に商人の見習いをするも学問を捨てる事が出来ずに20歳頃にゲッティンゲン大学医学部に進みます。最初は医学部でしたが、後に師となる人物と出会った哲学部へ移ります。やがて、彼は著作を発表して、哲学者となります。そこで彼は自分の思想と説とは異なる「哲学」を唱えるヘーゲルという哲学者に出会い、ライバル心を持つ様になります。ヘーゲルについては別の機会に紹介するとして、ショーペンハウアーの対抗意識は大学講師になった際に同じ時間に講義をして、どちらに生徒が集まるか競ったとされています。ちなみに結果はショーペンハウアーの惨敗、彼の広義に集まったのは十人ほどだったとされています。

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