哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

トマス・ホッブズについて その4

 前回から紹介しているトマス・ホッブズですが、心配性な他のも逸話があります。例えば、彼は哲学者フランシス・ベーコンの口述筆記をした事があると記事に書いた事がありますが、実はベーコンの「随想集」を読んで自分と同じ様な思想を持っていると彼のファンになったそうです。また、散歩する際は表面に紙を貼り付けた厚さ三センチの板を持ち歩いていたそうです。これは散歩の最中に考えついた事を書きつける為です。そして、それを後で仕上げていたそうです。
 また、フランスに亡命していた時に病気になった際は牧師が何度も彼の元を訪れて悩みました。彼が神を信じていなかったかは分かりませんが、とにかく、牧師の訪問は歓迎しなかったそうです。なので、最後には牧師に向かって「自分を放っておかないとインチキを見破る」と言い放ったそうです。牧師の方々は良かれと思っていたでしょうが、病気の時に何度も家に来られるのは迷惑だと思います。いくら神様の祈りが有難くとも、やはり病気の際は安静にする方がいいと思います。

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