哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ガリレオ・ガリレイについて その3

 前回の記事から「哲学者」として紹介している「ガリレオ・ガリレイ」ですが、彼の実験など「自分の目で見た事象しか信じない」と姿勢は当時は非常識な考えだったのです。なぜなら、彼が生きた時代はキリスト教を唱えた教会が強い権力を持っており、その教会が「正しい」と唱える説を否定する事は反社会的ともいえました。その為に彼は何度も「宗教裁判」で訴えられる事になります。なんとか数ヵ月後に釈放されますが、その後は軟禁生活を余儀なくされます。ですが、現代の科学では彼の主張が正しかった事は明白です。
 また、ガリレオは宇宙を理解する為には数字が図形が大切だとも唱えており、多くの哲学者が考えを巡らせていた「宇宙の始まり」や特定の事象に関する「証明」は実際に数式など表す事も出来る様になりました。彼の残した著書は「天文学」や新しい「科学」に関する内容が多く、やはり哲学者のイメージがありませんが当時は多くの人が信じていたアリストテレスなど名立たる哲学者の考えを盲目的に信じなかった点は「自身で考える」という哲学者らしい一面を持っていたでしょう。今回で彼の紹介は終わりますが、興味を持った人は関連書籍を読んでみてください。

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