哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ガリレオ・ガリレイについて その2

 さて、前回の記事から取り扱っている「ガリレオ・ガリレイ」ですが、やはり哲学者よりも科学者としての印象が強いでしょう。なぜなら、彼より前の運動を数字で研究する方法はされていないと考えられており、当時は絶大な影響力を持っていた教会や当たり前の様に信じられていた説を自分で実験したとも言われています。当時の「科学」はアリストテレスやプトレイマイオスなど著名な人物の書物を読むのが一般的でした。
 そんな彼の実験と観察は出費してくれるパトロンが必要でした。当時のガリレオはメディチ家にコジモ二世という人物が生まれた際に自分の著書に祝福の文章を載せたり、パトロンと上手く付き合っていたそうです。一見すると哲学と全く関係ない様に思うでしょうが、ガリレオの「事象の観察」や「世界の在り方」などは他の哲学者も考えていたのです。ガリレオの場合は誰でも分かる「科学」という手法を用いて、それを証明したのです。それでも、当時は「教会の教え」に反する内容は非難されたのです。

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