哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

パルメニデスについて その1

 前回の記事の最後に名前を出した「パルメニデス」は当時ギリシアの植民地だったエレア、現在の南イタリアの裕福な家に生まれたそうです。そして、地元の法律制定に関わるなど政治的活動も行っていたそうです。また、詩作が得意で自身の哲学を説いた本も書くなど文学的な活動も行っていました。また、その見た目は非常に美しく、60歳の時に初めて彼を見たプラトンは絶賛したそうです。また、彼は哲学史で初めて「ある」とは、どんな事かを問いかけた人です。彼の考えを学んだ人々は彼の出身地に因んで「エレア派」と呼ばれています。
 彼は同じ頃に活躍していた哲学者のヘラクレイトスの考えを否定しており、何もない所から何かが生まれたり、生まれたものが完全に消える事はないと説いています。その事について「自然について」という著作があったのですが、現在は断片しか残っておらず、しかも「詩」で綴られていた為に内容の解釈は難解だそうです。ただ、常に「理性的」に物事を考えていたパルメニデスは「合理主義」の祖だと言われています。

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