哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ヘラクレイトスについて その1

 前回の最後に名前だけ紹介した哲学者「ヘラクレイトス」は以前の記事で紹介した「タレス」で出身地ミレトス(現在のトルコ)から近い場所、エフェソス(現在のエーゲ海沿岸)に紀元前544年から535年頃に生まれたとされています。有力貴族でしたが、彼自身は政治には興味がなかった様で、王位継承権も弟に譲って哲学の道へ進んだそうです。権力者にも媚びない様で、後にペルシア王から親しくなりたいという申し出があっても断るという逸話が残っています。また友情に厚い人物だったそうで、彼の友人だったヘルモドロスが自分の生まれ故郷から追放された時は激怒して追放した人々を罵ったそうです。
 そして、後に彼らが国の法律の制定を依頼するも、これを拒否してアルテミス神殿で子供達とサイコロ遊びをしたそうです。その理由を人々が尋ねると、依頼をした人々と政治をしているよりサイコロ遊びをしている方がマシだと言ったそうです。そんな彼の思想には「火」が関係しています。それについては、次回の記事で紹介します。

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