哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ピタゴラス その2

 前回の記事ではピタゴラスが発見した「数式」や「音階」を紹介しました。そんなピタゴラスは紀元前580年から560年頃のギリシアで生まれ、南イタリアを旅した後に40歳で多くの弟子を得たそうです。そんなピタゴラスの思想は「物事の根源(アルケー)は数にある」という内容です。例えば男女を数字で表すと男は「3」で女は「2」としています。更に合計の「5」は結婚の象徴としたそうです。こうした数字を使った考え方が広がり、彼の哲学を学ぶ人々は「ピタゴラス学派」と呼ばれました、実は前の記事で紹介した「ピタゴラスの定理」は、こうした人々によって証明されたそうです。
 また、彼は輪廻転生があると考え、肉食を禁じたり、品行方正な行いをする様に弟子達に説いたそうです。なので、彼の立ち上げた学派は一見すると宗教の様だったので「ピタゴラス教団」とも呼ばれていたそうです。数学を追求しながらも「前世」など神秘的な考えをしていたピタゴラスは他の哲学者より変わった印象を受けます。ただ、更に謎が多い哲学者がいます。それが「ヘラクレイトス」です。次回から、彼の紹介をしていきます。

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