哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

タレスについて その3

 アリストテレスが「哲学の創始者」として書籍に紹介した「タレス」ですが、あまりに古い人物なので詳細な資料は残っていないそうです。ですが、先のアリストテレスの他にもプラトン等が逸話を残しているそうです。曰く、周囲が結婚を勧めた際に「まだ時期ではない」と断り、それから数年が経った際に同じ様に勧められた「もう時期は過ぎた」と言ったそうです。また、プラトンが残した逸話では天体を観測するのに夢中で足元が疎かになり、その為に溝に落ちたという話もあるそうです。「ギリシアの七賢人」と紹介される人物ですが、こうした話を聞くと風変りな人に思えますね。
 そんな彼の逸話として有名なのが「ロバ」です。教訓的な話として有名かもしれませんが、タレスがロバで塩を運んだ際に川で転び、そこで塩が水に溶ける事を学んだロバに水に浸すと重くなる海綿を運ばせ、転ぶのを止めさせた。タレスの話を知らなくとも、どこかの童話で見聞きした事がある筈です。教訓ではありませんが、違った形で名前が有名になった哲学者がいます。それが「ピタゴラス」です。彼については次回に紹介します。

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