哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

タレスについて その2

 前回の記事で紹介したタレスですが、彼の考えた哲学はソクラテスが書籍で記した他は資料が残っていないそうです。そんな数少ない中でハッキリしているのは、タレスは「万物の「根源」を「水」と考え、この世に存在する全ては水で生成され、それに向かって自然に消えゆくと唱えたそうです。この「根源」は「アルケー」と呼ばれています。たしかに「水」は様々な物にとって大切です。それを今から約2500年前の人が考えたのです。また、哲学者としての「タレス」は知らなくとも彼が残した「タレスの定理」は今も数学で使われています。
 これは直角三角形を証明する定理で、聞き慣れない人でも「円周角の定理」は聞いた事があるでしょう。これらは哲学だけでなく、数学に精通していたタレスが残した功績の一つです。それから、タレスは他の哲学者と同じく様々な逸話があります。一つは彼が事業で成功した事ですが、これは裕福でないから哲学など意味がないと非難されたので否定する為に行ったそうです。他にも面白い逸話がありますが、それは次の記事で紹介します。

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