哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

タレスについて その1

 前回の記事でアリストテレスが書籍の中で「哲学の創始者」として書いたのが、本日より紹介する「タレス」です。彼は紀元前620年代にミレトス、現在のトルコに生まれました。裕福な生まれだった彼は若い頃には政治活動をしており、その後はエジプトを旅して測量術を学び、やがて数学、幾何学、天文学と様々な学問を経て哲学に辿り着いたそうです。数多くの哲学者の記録がありますが、タレスは残されている記録の中で最も古い哲学者とされています。ですが、タレスは哲学者になる前は培った知識や持ち前の機転の良さで様々な事業を成功させていたそうです。
 そうして金銭に恵まれた事を「哲学者にとっては簡単」と言ってのけたそうです。哲学者の中で金銭的に恵まれた人も居るにはいますが、彼の様に金銭を稼ぐことは簡単と言いきれる人は少なかった筈です。これだけ見ると嫌味な印象を受けますが、彼は「自然現象」や「物事」について、初めて理論的に考えたのです。次回は、そんなタレスの哲学者としての側面を紹介します。

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