哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

アリストテレスについて その4

 前回の記事ではアリストテレスの「思想」を紹介しました。物事には全て流れが存在して、それを動かずに動かす「神」という存在がいる。西洋で生まれた哲学には神話の影響もあってか「神」の有無について語る人も多いです。そんなアリストテレスが語った講義の内容が息子のニコマコスによって書き遺されています。今も「ニコマコス倫理学」というタイトルで読む事が出来ます。タイトルには息子の名前が付いていますが、内容はアリストテレスが語った「愛」や「友情」に関する哲学となっています。本書には彼が残した名言も数多く記載されているそうです。
 特に「愛」については「愛されるより、愛すること」などロマンチックな言葉もあるそうです。時代が変わって人は「愛」について考え、また定義を変えていく様ですね。そんなアリストテレスが「哲学の創始者」と紹介している人物がいます。それは紀元前600年代に「ギリシャの七賢人」として称された賢い古代ギリシャ人の一人「タレス」です。次回は、その「タレス」について紹介します。

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