哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

アリストテレスについて その1

 今日から紹介していく哲学者は「アリストテレス」です。生まれたのは紀元前384年、父親が王の侍医だったので幼少から学問に触れる環境にいました。そして、17歳で学問が盛んだったアテナイにやってきて、前回まで紹介していたプラトンが紀元前387年に設立した「アカデイア」で20年も学んだそうです。哲学や政治だけでなく、科学や医学にも精通して非常に博識だったそうです。そして紀元前342年、彼が40代の時に「アレクサンドロス3世」の家庭教師になりました。この二人の関係は長く続いたそうです。
 大王は遠征中にもかかわらずアリストテレスに彼の哲学論を送ってくる様に要請して、その御礼に大王は東方の珍しい植物を贈ったという逸話も残っています。アリストテレスには沢山の弟子が居たそうですが、この大王との逸話が多く、また後世に残された書物でも数多く取り上げられています。それ程までに良好な関係を築けたのは、一人の学者としても故人としても幸せだったでしょうね。

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