哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

プラトンについて その2

 前回から引き続き、今日はプラトンの思想について紹介します。若き日のプラトンはソクラテスに師事し、正義や徳など理知的な考えを学んで政治家になろうとしました。ですが、そんなソクラテスの命を奪ったのが政治だったので、それ以降は政治家にはなりませんでした。しかし、哲学の追求と政治を一緒にする方法を探していたそうです。そんなプラトンの哲学で必ず登場するのが「イデア」です。これは当時のギリシア語の「見る」という動詞が元であり、プラトンは目に見える肉体や物事だけが真実ではなく、知性など精神的な感覚でしか分からない存在があるとの考えを総称した言葉です。
 この「イデア論」により、プラトンは私達が見ている世界は不完全な仮初の世界で、イデアこそが本当の実在だとという考えるようになりました。この思想に至るまで、プラトンは様々な流派と交流を持ち、若い時から数多くの著作も残しています。それにより、彼の思想は現在まで残っているのです。次回は、そんなプラトンが執筆したとされる書籍を何冊か紹介します。

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