哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ソクラテスについて その3

 前回の日記ではソクラテスの「無知の知」と生涯を簡単に紹介しました。そんなソクラテスですが、実際に自分の考え方や思想を一冊の本にした事はありません。彼が生まれた時代は紀元前と21世紀の人からすると随分と昔に感じますが、もう文章を記録する文化ありました。ですが、ソクラテスは人と対話する事で教えと広めたため、直筆の書籍は現存しないそうです。彼の思想が広く知れ渡ったのは、彼の教えに感銘を受けたプラトン等の弟子が著書を残し、それを後の学者が研究した事で広がったそうです。これだけ書くと立派な人に思えますが、教えも説いても報酬を得なかったので生活は豊かではありませんでした。おまけに弟子の教育費や食費にも関心がなかったそうです。そんな彼には「クサンティッペ」という妻がいました。彼女は「悪妻」として有名ですが、それが真実かは分かりません。ただ、息子が三人も居るのに収入も考えず、時に弟子と恋仲にまでなる旦那を持てば、自然と厳しくなるかと思います。次週は、そんな妻との話を書こうと思います。

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