哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ソクラテスについて その1

 先日までパリの哲学者であるジル・ドゥルーズの話を取り上げてきましたが、今日から他の哲学者についても数回に分けて書く事にします。そんな第一回目の哲学者は紀元前四百年代から現代まで名を残す「ソクラテス」です。哲学を書く、または語る上で外せない一人です。このソクラテス自身は書籍を残さず、弟子達の対話で自身の思想を広めましたが。その思想を反映した著書は今も数多く発表されています。彼を筆頭にプラントン、アリストテレスの三人は哲学関連の本では有名な人物です。
 そんなソクラテスが知られるようになったのは、ある時、神から「ソクラテスほどの知者はいない」と御告げを受けたそうです。自分を無知だと思っていたソクラテスは信じられず、当時の知識人と思われる人達を訪ね歩き、その人達が自分の事も分かっていないのだと知ります。自分が何も知らないと分かっている人の方が、実は自分を賢人と思っている人より賢い。これがソクラテスの掲げる「無知の知」と呼ばれる思想です。次回は、そんなソクラテスの生い立を紹介します。

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