心を豊かにする方法
「プラス思考を身に付ける いくつかのヒント」
心を豊かにする方法 > 最近ツイてない・・・それって本当?
「最近、ツイてない・・・」
こんな言葉を口癖にしている人がいます。
少し前の私を含めて(苦笑)
「上司が口うるさくて、また怒られたよ。ちょっと失敗しただけなのに、俺ばっかり目の敵にされてるような気がするんだよな。全く、ツイてないよ」
「彼氏に振られたの!まだ付き合い始めたばかりだったのよ。なのに別れ話なんて・・・。このまま結婚できないのかな?あ~あ、最近、ツイてない」
「隣の奥さん、私が挨拶しても返事しないのよ?!私の事、避けてるのかしら?もしかして、昨日の間違い電話も、あの人だったりして?!怖いわ~。やだやだ!ツイてない」
どうやら皆さんは「最近、ツイてない!」と感じているようですね(汗)
でも、それって本当ですか・・・?
人は、何か良くないことが起こると、良い出来事の記憶より、悪い出来事の記憶をいつまでも引きずってしまう傾向があります。
このような心の状態を心理学上で「刷り込み」といいます。
人は、残念なことに、良いイメージよりも悪いイメージを記憶しやすい構造に出来ています。
良いことをして、自分も他人も幸せになれた記憶は一瞬で、すぐに頭の片隅に追いやられてしまうのです。
さらに皮肉なことに、悪い記憶ほど何度も思い返すため、しっかりと脳にインプットされ、ますます忘れにくく、心を重くします。
嫌な記憶なら、さっさと忘れてしまえばいい話なのですが、嫌な記憶ほどその時に感じた恥ずかしさや悔しさ、心残りが蓄積して、2度と同じ思いはしたくないと頑なに胸に刻み込まれます。
そして時間が経てば経つほど、思い返す頻度も増え、嫌な記憶を頭の中で再現しては、落ち込みを深くします。
まさに悪循環です。
でも、思い出してみてください。
それは本当に、悪い記憶だったのでしょうか・・・?
「上司が口うるさくて、また怒られた」
そう言っていた人は、本当に「怒られた」のでしょうか?
もしかしたら、少し注意をされただけかもしれません。
「彼氏に振られた」
と言っていた人は、本当に彼氏から「別れ言葉を言われた」のでしょうか?
もしかしたら、単なる言葉の行き違いからくる、些細なケンカだったのかもしれません。
「挨拶しても返事しない」
と言っていた人は、本当に「無視された」のでしょうか?
単に隣の奥さんが、声を掛けられたことに気付かなかっただけかもしれません。
さらに、この女性は「昨日の間違い電話」のことまで、隣の奥さんのせいにしてしまっています(苦笑)
要は気の持ちようで、受け止め方も違ってくるのです。
「話してみたら、案外気さくな人だった」
「あんな風に言ってしまったけれど、お互いの勘違いだった」
などということは割と多いものです。
もし、悪いことが起きた、と思ったら、それは「本当に悪い出来事だったのか」ということを今一度、疑ってみてください。
そうすることで、余計なトラブルを防げたり、嫌な気分を引きずることからも回避出来るかもしれません。
人付き合いの中で「あれ?」と思ったら「本当に?」と自分に問いかけてみましょう。
人とのコミュニケーションが、少し楽に感じられるかもしれません。