心を豊かにする方法 > 毛布のママ

毛布のママ

アメリカの心理学者ハーロウは、アカゲザルの赤ちゃんを使い、ある実験をしました。

2体の針金のロボットを作り、1体には哺乳瓶を取り付けてミルクを出るようにしたロボットをもう1体には哺乳瓶は付けず、毛布でグルグル巻きにしただけのロボット。

アカゲザルの赤ちゃんは、どちらに手を伸ばしたでしょう・・・?

答えは、毛布でグルグル巻きにしただけのロボットでした。

有名な「代理母実験」です。

この実験からも分かるように、小さなアカゲザルの赤ちゃんは、空腹を満たしてくれるだけの「哺乳瓶のママ」より、ただ温かいだけの「毛布のママ」を本能で選んだのです。

ただ「愛されること」
ただ「愛すること」

傷つく痛みを知っているからこそ、他人の痛みが解ります。

その分、人にも優しくなれるのです。

自分が痛いから、他人にも痛みを味あわせてやろう、とは思わないでください。

あなたには、他人を癒す側になって欲しいのです・・・。

問題を解決する鍵は、あなたの中にあります。

上手に感情のスイッチを切り替えて、しなやかな強さと優しさを手に入れてください。

柔らかくて傷つきやすい、けれど温かい心は無敵です。

「毛布のママ」のように、包み込む優しさを忘れないでください・・・。