心を豊かにする方法 > 自分を変えたいなら

自分を変えたいなら(1)

大人しい人や優しすぎる人は、相手を傷つけまいとするあまり、どうしても攻撃される対象になることが多いものです。

その人の自信のあるなしは、約70%「外見=見た目」で判断されます。

「制服効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

心理学的には、スイスの心理学者ユングの「役割性格」にも類似しています。

「制服効果」とは、1971年、アメリカのスタンフォード大学で行われた「監獄実験」により立証された「性格付け」に関する実験です。

舞台は構内の一部。期間は2週間ほど・・・。

本物の刑務所に似せて作った部屋で、一般に募集を掛けて集めた若者、20人ほどを被験者に選抜します。

更に、その若者を半分に分け、片方のグループには囚人の服をもう片方のグループには警察の服を着させ、自由演技をしてもらいます。

時間が経つほどに変化が表れ始め、囚人服のグループは次第に、言葉や態度に弱者の色が見え始めます。

反対に警察服を着ているグループは、言葉遣いや態度が明らかに横柄になり、囚人服のグループの被験者を殴る蹴るなど、性格も暴力的になります。

これは、グループを入れ替えて同じ実験を行っても結果が変わらなかったことから「制服効果」の実験は証明され、確立されました・・・。

自分を変えたいなら(2)

私たちは、好む好まざるに関わらず無意識に、その場に合った「立場」や「役割」に応じて態度や行動を変化させています。

つまり「囚人は囚人らしく」「警察は警察らしく」社会一般から求められる役割を果たしたことになります。

このように、自分を卑下する思考回路にはまってしまった人は、自分から「私を攻撃してください!」と背中に書いて歩いているようなものなのです。

そして、相手に非を求めない分、自分を責めてしまい、何もかもを1人で背負い込む、損な役回りをせざるを得なくなるのです。

そのようなことにならないためにも、立ち上がらなければなりません!

慣れないうちは大変に思うかもしれませんが、「心を守るトレーニング」を重ねることにより、少しづつでもコミュニケーション術は必ず身に付くものです。

まずは、意識的に外見を整えてみましょう。

服装だけではなく、姿勢や振る舞い、声や表情、言葉使いや話すスピードまで全てです!

あなたの雰囲気が変われば、あなたを見る目も確実に変わります。

他人に与える影響をガラリと変えたいなら、今の自分とは違う、別人を演じてみてください。

身体が変われば、心も自然に染まっていきます。

「変わりたい!」と本気で思うならば、性格は簡単に変えられるのです。